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営業革新の急所

◆第73号◆「あなたは何に幸せを感じますか? KさんやYさんの幸せ感 」 ~「営業革新の急所」 ナマの営業の知恵をお届けします~

2013年 01月 09日

こんにちは。
第73号の営業革新の急所です。


今日は表題の通り、“幸せ感”をテーマにしてみました。

普通は、「幸せ」についてなどあまり考えないと思います。
でも私はよく考えるのです。
なぜなら、“幸せな人”と“不幸せな人”に出会いやすい仕事だからです。

それはもういろいろな人と出会うんですよ。
今日登場いただくのはKさんとYさんです。



■ 若手営業マンKさん

ある営業会社で研修を行ったときに、人柄がよいものの、
自信のなさそうな若者と出会いました。
彼をKさんとしましょう。

Kさんには趣味がありました。
それは電車です。



・・・そう、あのガタンゴトンと走る電車です。



休日には愛車を駆って、遠くは山形までも行くそうです。
Kさんは大阪に住んでいますから、
はるばる1000kmを駆け抜けることになります。
車中で一泊し、愛用の一眼レフで写真を撮るとのことでした。
撮影した写真は数千枚にわたり、アルバムが数十冊にもなります。

電車の話をしているときの彼は、目がきらきらしていて、
幸せそうな顔をしています。

そう、彼は電車オタクなのでした。



肝心の営業成績のほうは、ご想像の通りなかなか結果が出ておらず、
後輩たちにどんどん追い抜かれています。
新卒で入社してから3年が経ちますが、
彼は社内でもっとも成績が悪い営業マンになってしまいました。




■ 設計士Yさん

珍しいことに、今回は営業マン以外にも登場いただきましょう。

Yさんは、ある建築会社で設計をしていました。
ベテランと言ってよい年齢です。

彼は、同僚が残業していても、「お先に~」とさっさと帰宅してしまいます。
まぁ、仕事が速く、自分の仕事を予定通り済ませているのなら良いでしょう。
しかし、そうとばかりは言えないようなのです。

Yさんの上司、設計課長の言葉です。


「うちの課では、いろいろな都合により設計図書の納期が早まることもある。
 そんなときは、一部でもよいから手の空いている人には手伝うように言っ
 てあります。それに、できるやつほど設計の出来が良いだけでなく、スピ
 ードも速いものです。必然的に、どうしても能力の高い設計士に仕事が多
 めに配分されることになります。
 だから仕事が遅い社員は、その辺りを意識しながら、時には残業をしてで
 も業務を進めて欲しいんですよね。しかしYときたら・・・」


その後、ある研修を通じてYさんと会話する機会がありました。
そのとき、Yさんはこうおっしゃていたのです。

「早く帰るのは申し訳ないと思っていました。でも私には一人娘がおりまして、
 早く帰宅して娘の顔を見たいのです。
 私は娘が可愛くて仕方ない。だからできるだけ一緒にいてあげたいのです。」

・・・コレ、ホントの話ですよ。

 (よくここまで本音を言ったな、ですって?
  この研修では、普段心の奥に隠している本音を吐露いただくために
  参加者を特殊な環境下に置いているので、驚くには値しません。
  過去には、業務上横領を自分から告白した方もいましたよ。)


その後Yさんは退職されたそうです。
研修では、その考え方を変えていただくよう関わっていったのですが、
彼にはなかなか難しかったようです。
退職せずお嬢さんのためにも頑張っていただきたかったのですが、残念です。



■ 幸せってなに?


KさんもYさんも大げさな話ですよね。
でも、これを他山の石とするかどうかは考え方次第だと思うのです。

私は今まで数千人の方々に、研修講師としてお会いしてきました。
その中には仕事ができるたくさんの人だけでなく、
KさんやYさんのような方もいたものです。

そんな人たちを分かつものに、“幸せ感”があると思います。


仕事で成果を出していて、いわゆる「仕事ができる」と評価される方。
彼らは目が違います。
彼らの目は、輝き、未来を見据えているように見えます。
困難があっても立ち向かい、考え、行動し、前に進んでいきます。
彼らは間違いなく、
その進んだ先に自分にとっての幸せがあることを知っているはずです。


反面、電車を愛するKさんや娘を溺愛するYさん。

彼らは、自分の貴重な人生の時間を“切って売って”います。
例えば1日10時間を会社に売り、その代わりに収入を得ているのです。
その10時間は苦痛をガマンしている時間であり、幸せとはほど遠いでしょう。
彼らにとっての幸せは、電車や娘と過ごす時間にしかないのです。

このYさんやKさんほど極端ではないにしても、
仕事に幸せを感じられない人は意外に多いのではないかと思います。


故本田宗一郎氏は、“人生の幸せ”について著書の中でこう言っています。

 「会社での仕事も楽しく、家庭での生活も楽しい。
  つまり1日24時間を楽しく過ごすこと」


私はこのことにすごく共鳴しました。
一部は幸せで、他の部分は苦痛をガマンするなんて、
本当の幸せな人生じゃないですよね。


だから、仕事に打ち込むのは、会社のためでも家族のためだけでもなく、

        他ならぬ自分自身の幸せのため

だと思うのです。


でも価値観が違う人に、だから常に仕事に幸せを感じろ、
と言っても理解できるわけがありません。

だから(仕事に幸せ感を感じられない人には)

  自分の成長を実感したとき
  目標を達成したとき
  大きな成果を出したとき
  上司から褒められたとき

のことを思い出してもらいたいのです。
そのとき、仕事を通じた幸せを感じることができたとすれば、
その瞬間と比較して今の自分を振り返ることができるはずです。

それが、自分を幸せな人生に導く方法なんじゃないかと私は信じています。


    私の今の人生はあのときに比べて幸せだろうか?


是非、自分自身に問いかけてみてください。



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(文責:株式会社ジェイック 実戦型営業コンサルタント 林 丈司)


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