
人材のポテンシャルを最大化することで企業を元気にしたいとお考えの方に知っていただきたいのが、
「日本HRチャレンジ大賞」です。今回は、人材領域で優れた取り組みを行っている企業を表彰する日本HRチャレンジ大賞についてご紹介します。
日本HRチャレンジ大賞とは

日本社会の活性化促進を目的として、採用や人材育成、キャリア開発、人事制度、人材マネジメントなどの
人材領域で、優れた取り組み(ただし、原則として過去3年以内に開始されていること)を
進んで行う企業を表彰する賞が「日本HRチャレンジ大賞」です。
2012年にスタートしたこの賞は2016年に5回目を迎え、第5回は5月11日にベルサール東京日本橋で授与式が行われました。表彰は、社内の人材への取り組みを対象としている「人事部門」と、顧客企業への提供サービスを対象としている「人材サービス部門」の2部門に分かれています。
第5回受賞事例の紹介

日本HRチャレンジ大賞では、
「取り組みの革新性」「経営貢献」「戦略性」「社会的影響性」が評価されます。第5回大賞への応募総数は85事例、そのうち12事例が入選しました。
以下では12事例の中から5事例をご紹介します。企業の規模も大企業から中小企業まで幅広く、さまざまな取り組みやサービスが評価されています。
キャリア自立を促進する取り組み(味の素株式会社)現代では定年退職したベテラン社員を再雇用する人材活用や、国内にとどまらず世界へと活躍の場を広げるグローバル化が当たり前になっています。
そのような環境の中で、味の素株式会社は、長年の業務経験を積んできた
ミドル社員やシニア社員を活用していくキャリア自立を促進する体系的な仕組みを構築した点が評価されました。
介護業界での現場改善力強化(株式会社LIXIL シニアライフカンパニー)株式会社LIXIL シニアライフカンパニーは、有料老人ホームを東京と福岡エリアで運営する企業です。
QCサークル活動(小集団改善活動)によって介護付き有料老人ホーム入居者の
QOL(生活の質)向上やリーダーシップ・マネジメント能力を育成し、社会的な問題となっている介護業界の品質や効率性の向上を図った点が評価されました。
紹介人材に対する入社1年間の研修(株式会社ジェイック(弊社))株式会社ジェイックは、「人と組織の限りない可能性に貢献し続ける」をミッションに事業展開する人材紹介会社です。
一般的な人材紹介会社では人材を企業に紹介し、採用を成功させることがゴールでした。しかし、ジェイックはその常識を覆し、
入社後1年間の研修を設けました。紹介した人材が採用されて終わりではなく、採用先で活躍できるよう支援する取り組みが評価されました。
技術指導及び労働環境改善(キュービーネット株式会社)高齢化の進行により、理美容業界市場は一段と縮小することが予想されます。しかし、理容室と美容室の数は多く、店舗は常に厳しい競争にさらされています。
ヘアカット専門店QBハウスを運営するキュービーネット株式会社では、無料社内カットスクールで
技術指導をするとともに、生脈認証による出退勤管理システムを導入することにより
労働環境を改善したことが評価されました。
おわりに
日本HRチャレンジ大賞の受賞事例を見るだけでも、得られるものは多く、自社での取り組みに生かすこともできるでしょう。既にHRや人事について何かしらの取り組みをしているという企業は、HRチャレンジ大賞に応募してみるのも良いかもしれません。第三者の目で評価されることで自社の取り組みを客観的に見ることができ、取り組み内容をより洗練させることができるでしょう。
人材を最大限に活用することにより、企業利益を高めていきましょう。