株式会社サンコー 導入事例
株式会社サンコー
代表取締役社長 永瀬 道晴様
就職カレッジ
新卒カレッジ
本社所在地
東京都港区
設立
1949年
従業員数
104名(2019年4月現在)
業種
自動車整備機器の商社
ホームページ
事業内容
自動車関連の整備機器および関連商品の販売等

導入の成果

ジェイックさんは、もう10年ぐらい利用しています。
 直近3年でも、新卒カレッジ®から17名、就職カレッジ®から16名、採用しています。
 新卒カレッジ®から採用した在籍社員数:34名(2021/7現在)

目次

御社は、いつ頃から、どのようなきっかけで新卒採用を始められたのですか?

私が新卒採用に関わったのは2011年頃からです。それまではハローワークやお客様、仕入先からの紹介、縁故などでの中途入社がほとんどでしたが、商社、特に営業は「人材が財産」との考えから新卒採用に力を入れることにしました。

新卒採用を始められた2011年当時の採用課題や、ジェイックを利用されるきっかけ について教えてください。また、新卒カレッジ®を利用されるにあたって、不安はありませんでしたか?

ハローワークや求人誌経由で応募してくる新卒学生もいたのですが、当社の仕事内容がわかりにくいからか、面接した時にミスマッチを感じることが多かったんですね。

そんな時にジェイックさんから送られてきた新卒カレッジ®のDMを見て、「ここに頼めば、ウチの仕事内容を理解した学生が来てくれそうだ」と思い問い合わせました。それで詳しい話を聞いて、「イケそうだ」と思ったんです。2014年頃のことですね。

新卒カレッジ®を最初に利用した際、不安がゼロかといったら嘘になるかもしれませんが、不安はほとんどなかったです。採用するまではお金はかからないので、面接会に参加するまでは「面白そう」という気持ちのほうが強かったですね(笑)

あと、ジェイックを使うことにした際、ジェイックの営業担当者が当社の求人票を作るために、私にいろいろとヒアリングをしたんですね。そのヒアリング内容から、「ジェイックは当社をしっかり理解した上で学生に紹介しようとしている」というのが伝わってきたので、初めからある程度信頼することができました。

それから現在にいたるまで、「新卒カレッジ®」をお使いいただき、途中からはジェイックの既卒・第二新卒者の紹介サービス「就職カレッジ®」も使ってくださっています。ジェイックのサービスの良さは、どんなところにありますか? 逆にデメリットやご要望等がございましたら教えてください。

やはり、ジェイックさんが学生や既卒・第二新卒の皆さんに、当社の事業内容や仕事内容を、面接会の前にしっかりと伝えてくれる点ですね。だから面接会では、当社のことをある程度は知っている人と、たくさん会うことができる。これが大きなメリットですね。

あと、面接会ではなく個別にご紹介いただくこともありますが、やはり担当の方が当社のことをよく理解しているので、紹介の精度が高いんですね。そういったメリットがあり、実際に良い人をたくさん採れているので、何年も使い続けているんです。

デメリット、要望として思うのは、面接会について、当社のことを事前にジェイックさんが学生に伝えているとはいえ、より具体的な内容は、面接会の場で私が直接、話すことになります。ジェイックさんの面接会は、学生が代わる代わるやってくる方式ですので、大勢の学生と確実に話せる反面、同じ話を何度もしなければならないやり方であるともいえます。これが結構大変なので、改善されると良いですね。

御社は、新卒者も、既卒・第二新卒者も、同じように採用されているとお見受けします。両者の区別はされていないのですか?

今年の場合は、第二新卒者のほうも5月に採用したので、4月入社の新卒者と全く同じ扱いで採用しました。研修などもほぼ一緒に受けてもらいましたね。

ただ今後でいうと、例えば、新卒カレッジ®からは4月入社の新卒者をしっかり定期採用して、既卒・第二新卒の就職カレッジ®からは、不定期で発生する当社社員の離職等に備えて、良い人がいれば通年で採用するとか、そういう、「ジェイックさんのサービスの使い分け」ができればと考えています。戦力化までの期間でいうと、新卒カレッジ®から採った新卒者は1年間かけてじっくり育て、就職カレッジ®から採る第二新卒者は、2~3か月ぐらいでお客様先に出すイメージですね。

就職カレッジ®の既卒・第二新卒者には、多少の社会経験を持ちながら、かつ危機感の強い、熱量の高い若者が多いので、年度の途中で中途採用が必要になった時にはとても役立ちます。今年の5月も、25~26人の若者が参加する集団面接会に参加して、私が5人採用しました(笑)。いずれもめちゃくちゃ良い人材です。

このコロナ禍の中、採用を減らしている企業も多くあります。そんな中、積極採用していらっしゃるのはどうしてですか?

先ほども「商社は人が財産」と言いましたが、商社って、モノを作っているわけじゃないから、人しかないんですよ。で、入社から3年、5年と経つと、「この人は売るのがうまい」「この人は人をまとめるのがうまい」とか出てきますよね。

それを見極めて、それぞれの得意分野を活かした配置や待遇を与えていきたいと思っているので、そういうことができるためにも、人はたくさん採りたいと思っています。

あと、毎年継続して採用することで、社員の年齢ピラミッドが安定しますし、社内が活気づいて新しいアイディアも出やすくなる、後輩ができることで先輩も成長する、などいろいろなメリットがあります。このコロナ禍で採用を控えている企業もあるようですが、私はむしろ今がチャンスだと思って、採用にはかなり力を入れています。

御社のような業界は女性の営業がとても少ない印象がありますが、御社の女性営業の割合は業界平均の2倍以上と伺いました。なぜ、女性を積極採用されるのですか?

女性のほうが男性よりも優秀な傾向がある、と感じ始めたのと、仕事の内容も、以前と比べて、女性でもできる内容に変化してきたからです。当社の営業は60人弱いるのですが、そのうち女性は6人。10%ちょっとですね。業界全体ですと女性は4%ぐらいなので、当社は業界平均の2倍以上の女性割合です。

当社が扱うのはクルマの整備用の機械工具ですから、業界的には男社会なんですよね。顧客は修理工場なので、油があって汚いとか、扱うモノは重いとか……。ですので、私も当初は、ジェイックの面接会で女性は採らない方針でした。

ただ、そうは言いつつも面接をしてみると、女性のほうが男性よりも優秀、と感じることが多々あるんですよ。当社のことをよく調べていて、積極性もあるような学生が、女性のほうが多いというか。これは私だけでなく、役員なども言っています。

仕事環境の“油”や“重い商品”については、ウチは商社ですので、保湿成分を含んだ手に優しい石鹸とかも扱っていますし、重い商品についても、今は運送屋さんを使ったりすることができます。だから女性でもできるかなって。

それで昨年、考えを変えて、ジェイックさんから女子学生を2名採用してみたら、その2名がとても優秀で。だから今年も女子学生を3名採用して、来年も、ジェイックさんから5人採用するうち、2名が女性です。

女性優先、というわけではないですが、男性でも女性でも、ウチに興味を持ってくれて頑張ってくれそうな学生なら、男女関係なく採用したい、と今は思っています。

女性採用についての考えも大きく変わりました。

付け加えると、女性社員の採用にあたり、トイレを新しくしたり、相談しやすいベテランの女性社員を総務に配置したり、といったことも行いました。こうした環境面においても、女性を積極採用し始めたことで、私自身、初めて気づかされることが多く、とても良かったと思っています。

先ほどの、ジェイックからご採用いただいた女性の新卒者2名は、どのように活躍されているのですか?

彼女たちには、そうはいってもいきなり修理工場を回らせるのはちょっと、ということで、冷風機の販売から始めてもらうことにしました。

冷風機の販売は、通常、いろいろな展示会に出展して販売店を見つけるのですが、昨年はコロナの影響で、全然、展示会がなかったんですね。

で、どうするのかと思ったら、彼女たちは自主的に“今まで販売された補修部品の一覧”を作ったり、“販売店の実績の傾向分析”をしたりして、展示会がなくても営業活動ができるような準備を始めたんです。こういうのを、こちらの指示なしに自発的にやるんですよね。

今もコロナの影響は続いていますが、彼女らのその活動のおかげで実績が出始めています。私はそれをみて「これなら女性を営業所に配属しても大丈夫だ」と考えるようになり、新卒カレッジ®から継続して女性を採用するようになったんです。

新卒・既卒や性別にこだわらず、優秀な人材を採用されていらっしゃいますが、永瀬社長は、採用においてはどんなところを重視されているのですか?

人と明るく話せること、勉強意欲があること、それと素直なことですね。

よく、学生から「クルマの知識がない」「機械を扱ったことがない」という不安を耳にするのですが、入社前から当社の扱う商品を理解している人はほとんどいません。ですから面接時には、知識のあるなしではなく、対人面を重視しています。お客様のところにちゃんと行けるか、行って明るく話ができそうか、ということですね。

商品がわからなければ、我々商社は、商品のメーカーさんと一緒にお客様のところに行くこともできます。ですから大事なのは、むしろ “メーカーの人が一緒に行ってくれるような人柄”なんですよね。

もちろん、入社後は覚えることがたくさんありますので、勉強意欲や素直さも重視しています。

そして、若手社員に、今後期待することは、入社した時の熱い思いを忘れずに、積極的に活動して「その人の特徴」が見える人物になってほしいですね。

そういう意識を持たずに仕事をしていると、配属されて日が経つうちに、「サンコーの人」になっちゃうんですよ。お客様から、社名で呼ばれるだけの人。そうではなく、ちゃんと「サンコーの〇〇さん」と認識されるような人、「この人はこれが得意な人」みたいになってほしいですよね。

最後に、ジェイックのサービスの利用を検討している企業様へ、一言お願いします。

ジェイックさんは、企業のことをよく理解した上で、人材に対して、通り一遍ではない説明をしてくれます。その上で興味をもった人材を紹介してくれるので、マッチングの精度が高いのが良いところです。

また、紹介だけで終わるのではなく、新卒者・既卒者、それぞれに見合ったフォローの研修があるのも魅力です。さらに、受け入れる上司向けの研修も用意していたりするので、それらのサービスが大きなメリットとなる企業は多いと思います。

ジェイックさんを利用する企業が増えるのは、当社のライバルが増えるということでもあるので、本当は教えたくないのですが(笑)、そう言いつつも私はすでに知り合いの何社かにジェイックさんを薦めていますし、使ってみると良い企業は多いと思います。