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経営者に必要な組織マネジメントとは?その意味や役立つスキルを解説
2016年04月19日
日本資本主義の父と言われる渋沢栄一は「右手に算盤 左手に論語」という言葉を残しましたが、この言葉には「算盤に長けていればお金は設けることができるが、得られた利益を社会に還元しなくては、富は長く続かない」という意味が込められています。
近年、企業による不正が後を絶ちません。不正が起こる原因の1つは、経営者の組織マネジメント能力の欠如です。不正を絶対に許さないという価値観が組織内で共有されておらず、目標達成への企業内外のプレッシャーから部下が不正に走ってしまうのです。
今回は、社会への価値を創造し長く愛される企業となるために必要な、経営者の組織マネジメントスキルについてご紹介します。
組織マネジメントを考える際のツール「7S」
組織マネジメントとは、企業の組織運営を円滑に行うことを指します。意思決定力やリーダーシップが重要とされがちな経営者ですが、会社を育てる組織マネジメントの能力も必要不可欠です。
組織マネジメントの7Sとは、組織マネジメントを考えるための枠組みで、組織の経営資源を「戦略」「組織」「社内システム」「スキル」「人材」「スタイル・社風」「価値観」の7つに分解し、企業経営では、相互に影響を受ける各資源が効率的に機能するよう調整を行います。
7Sの中心となる資源が、価値観です。組織の意思決定はこの価値観に基づいて決定されるため、企業のあり方や行動指針に関わるもっとも重要な要素といえます。
組織マネジメントの仕組み
上記7つの要素は、「戦略」「組織」「社内システム」のハードの3Sと、「スキル」「人材」「スタイル・社風」「価値観」のソフトの4Sに分けられます。組織の変更時、このハードとソフトの整合性が重要となります。
ハードの3S
ハードの3Sは、事業戦略の優先順位や市場での優位性、事業の方針などの要素である「戦略」、組織構造や意思決定構造などの要素である「組織」、承認プロセスや社員の評価、報酬、情報共有の仕組みなどの要素である「社内システム」により構成されます。
企業の価値観に基づいて立てられた戦略によって組織構造をデザインし、新たなルールを敷き、業務遂行手順などの仕組みを変更します。
ソフトの4S
ソフトの4Sは、経営者と従業員が共有する、企業理念や目標などの要素である「価値観」、技術力やノウハウなどの要素である「スキル」、各従業員の持つ能力である「人材」、企業風土や企業のルールを表す「スタイル・社風」により構成されます。
経営者の舵取りですぐに変更可能なハードの3Sに対し、ソフトの4Sは定着するまでに労力と時間を必要とします。
経営者が持つべき組織マネジメント能力とは
このように企業における経営マネジメントは7つの要素に分解して考えられます。これらの要素の中で経営者に求められる経営マネジメントスキルは、主に企業の戦略や組織構造、社内システムであるハードの3Sを構築するためのスキルと、戦略の中心となる価値観を企業全体に浸透させ、社員をけん引するリーダーシップマインドです。
一方、価値観を「スキル」「人材」「スタイル・社風」に浸透させることがリーダーやマネージャーに対して求められるマネジメントスキルです。
企業の舵取りや企業全体の枠組みを決める経営者のマネジメントスキルと、変化に応じて企業のソフト面に戦略を落とし込むマネージャーやリーダーのマネジメントスキルの両方が揃うことにより、企業は持続的な成長を見込めます。
また、経営者には高い知識や技術力はもちろん、冷静な分析力と社員の成果を引き出すコミュニケーション能力も欠かせません。
おわりに
経営者の組織マネジメントは、管理職のマネジメントとは性質が異なります。社会に必要とされる企業であり続けるため、「右手に算盤 左手に論語」の価値観を持ち、ご自身の組織マネジメント能力を高めましょう。
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