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【管理職向け】メンタルトレーニングで仕事のストレスをコントロールする方法
2016年08月16日
業務量の多さや人間関係など、仕事では多かれ少なかれストレスを感じます。ストレス耐性という言葉がありますが、ストレス耐性の強い方でも、強いストレスを受け続ければ心身の健康を損なう可能性もあります。
そこで近年は、ストレスをコントロールするという考え方が注目されています。ストレス社会を生き抜くためには、自らのストレスと上手に付き合うことが求められます。今回は、ビジネスマンのメンタルトレーニングについてご紹介します。
ストレスを感じるビジネスマンは増加の一途
現代はストレス社会と呼ばれ、ストレスを感じるビジネスマンは増えています。
厚生労働省が5年に1回実施する「労働者健康状況調査」によると、仕事や職業生活でストレスを感じている労働者の割合は、1982年には50.6%でしたが、2012年には60.9%にまで上昇しています。
もともとストレスは物理学の用語で、物体に圧力がかかることによって生じるゆがみを表すものでした。ストレスを「心身に負荷がかかった状態」に当てはめたのが、ハンガリーで生まれた生理学者のハンス・セリエ(1907~1982)です。彼は1936年に「ストレス学説」を発表し、「外界のあらゆる要求に対する生体の非特異的な反応」をストレスと定義しました。
また、ストレスを与える要素はストレッサーと呼ばれ、騒音などによる「物理的ストレッサー」、薬物などから受ける「化学的ストレッサー」、炎症・感染などを指す「生物的ストレッサー」、そして不安・緊張・怒りなどの「心理的ストレッサー」の4つに分類されます。ビジネスにおけるストレスは、主に心理的ストレッサーによるものといえるでしょう。
ストレスコントロールとは
ビジネスにおいて、完全にストレスフリーという状態はまれです。仕事では成果を求められるため、苦しさを感じることもあります。自分が望む仕事と今の仕事が異なり、不満を抱える社員もいるでしょう。ストレスをゼロにすることは容易ではありません。多少のストレスは気持ちに張りをもたらすと前向きに考え、日常のストレスと上手に付き合うことがポイントです。
仕事とプライベートの気持ちの切り替えを行い、勤務時間は一所懸命仕事をして、プライベートはしっかり休むことも必要です。仕事の時間だけではなく、家族と過ごす時間や趣味の時間も大切にしましょう。また、健康を維持するために適度に体を動かすこともおすすめです。ストレスに悩みを抱えている場合は、家族や友人、恋人などに話を聞いてもらうだけでも、ストレス軽減に効果があります。
メンタルトレーニングと瞑想
心を鍛えるというと大げさに聞こえますが、日常におけるメンタルトレーニングはそれほど難しいものではありません。例えば、意志の強さを育て気力の回復を図るためには、瞑想が有効です。
瞑想は、静かなリラックスできる環境で呼吸を整え、心の内側に意識を向けていくことです。人は過ごしてきた環境の中で形成された固定観念に縛られがちですが、瞑想によって自分自身を見つめ直すことができます。
自分の内面がどのような状態であるかを確認し、まずは自分の視点や思考を客観視してください。思い込みを捨て、まっさらな気持ちで物事を捉えてみましょう。
おわりに
「ストレスは我慢するのではなくコントロールする」という意識を持ち、仕事とプライベートの気持ちの切り替えをしっかり行いましょう。通勤電車の中で瞑想をして、気持ちを整えることも良い方法です。
気力だけではなく体力の回復もストレスコントロールには欠かせないため、栄養のある食事と良質な睡眠を取ることを忘れてはなりません。
また、落ち込んでいるときは、ポジティブな言葉を使いましょう。ポジティブな言葉はネガティブな思考を取り払い、集中力を高める効果があるといわれます。自分の意志で物事に集中して取り組む方法をマスターすれば、ストレスに振り回されることもなくなるでしょう。
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