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【教育担当向け】新入社員研修の目的3つと押さえるべき内容例とは
2017年09月29日
社会人として働く上で必要なビジネスマナー、「報連相」などの行動、姿勢を教える新入社員研修。企業ごとに内容は異なりますが、根本的な部分は同じと言えます。今回は新入社員研修の目的や準備、また最近の研修の傾向などについて、ご紹介いたします。
新入社員研修の目的、説明できますか?
そもそもなぜ、新入社員研修を行うのかを説明できますか?
自分が新入社員だった頃も受けたから、会社からの命令だから、マニュアルにあるから、ではありませんよね。新入社員研修は学生から社会人へと変わるための心得の習得、これから取り掛かる業務について、また業務をこなす上で身に着けるべきコミュニケーション能力を開発するために行います。それぞれをみていきましょう。
社会人としての心得を学ぶ
いままで学生だった人間が、突然社会人として振る舞うことはまずできません。
具体的には言葉遣いや身だしなみ、指示の受け方や報連相を行うことなどです
・心得は下記3点となります。
・社会人としての自覚を持ってもらう
・ビジネスマナーの習得
・組織の一員である意識
会社という組織で働くことがどういうことか。名刺の渡し方や挨拶、報連相はなぜ行うのかといった基礎を教えることで、社会人としての自覚を持ってもらうことが目的です。
自社の業務を理解する
続いては自社の業務内容、およびその目的について理解してもらいます。採用試験時や内定者懇親会などで教えたとしても、実際に関わらないと理解しづらいところが多々あります。
・おおまかに下記2点を教えます。
・仕事内容の把握
・必要な知識の習得
新入社員がまず取り掛かる仕事がなにか、ということだけでなく、その業務が会社全体とどう繋がっていくかを明確にすると、より伝わりやすくなります。その上で業務に取り掛かるために必要な知識を教えましょう。
コミュニケーション能力の向上
最後の目的は、コミュニケーション能力の向上になります。単にコミュニケーション能力というと分かりづらいため、具体的にどんな能力であるかを考えてみましょう。
業務における必要なコミュニケーション能力とは主に下記3点になります。
・チームワークを行うための能力
・上司とのやりとりを行うための能力
・クライアントとの円滑なやりとりを行うための能力
どんな業務も一人で行うことは、少ないといえます。ほとんどの場合がチームで動き、上司との報連相を行って業務を進めていきます。また営業を行うのであれば、クライアントとのやりとりを円滑に進める必要があります。そういったシチュエーションで、自分の意志を上手く伝えるための能力開発が目的となります。
新入社員研修のカリキュラム例
企業によって業務内容が異なるのと同様に、研修内容も異なります。グループを形成し仕様を満たす道具を作り上げる研修であったり、原料を作るところから始め2ヶ月にも及ぶ研修などを行ったりする企業もあります。実施する時期や期間が変われば、学べる内容、量などが変わってきます。
ここでは、主にどんなカリキュラムがあるのかをご紹介いたします。
新入社員研修の形式ごとにみるカリキュラム
・通信教材の利用基本的なビジネスマナーや言葉遣いなどを、教科書と添削式テストで学べる通信教材があります。1日体験受講を個人、または団体単位で受け付けている企業もあります。受講期間は教材によって異なりますが、およそ2ヶ月~4ヶ月となります。
・座学講義
通信教材とほぼ同様の内容になります。社内の人事教育、研修担当に一任する場合や、外部の講師に依頼する場合もあります。受講期間は企業によって異なりますが、およそ3ヶ月となります。
・ロールプレイ
1人1人に役割を与え、実務を想定したシミュレーションになります。業務内容によってシミュレーションは異なりますが、電話対応やお客様訪問などを行います。座学と同様にオーソドックスな研修で、実施期間は1日~数日となります。また実務を開始してからも、営業の事前準備としてロールプレイを行う企業も多いようです。
・グループワーク
いくつかのグループに分かれ、与えた課題に取り組ませる研修になります。ロールプレイと似ていますが、大きな違いは「チームによる課題解決」を行う点になります。実施期間は内容によって異なります。
・外出・合宿研修
最後は合宿での研修になります。数日から数週間かけて行う企業もあります。最大のメリットは研修に集中できること、連帯感が生まれることにあります。しかし、あまりにも過激で酷な研修のため新入社員がリタイアしてしまったなど、問題になった企業などもありました。連帯感を強くするためとはいえ、業務とかけ離れた内容はマイナスの効果を生みます。注意して計画を立てましょう。
開催にあたっての準備ステップ・気を付けておきたいこと
研修の目的、カリキュラムの種類はおおむね以上となります。では次に、開催にあたっての準備、注意事項を確認しましょう。開催までの流れは以下になります。
おおまかな開催までの流れ
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 【会場の確保】 最後に、研修を行うにあたって気を付けるべきことや、効果的な研修を行うためのコツを紹介いたします。ぜひ、参考にしてください。 1つ目は、毎年研修内容の見直しを行うという点です。毎年作り直すことは大変ではあります。しかし、近年の学生の中にはパソコンが全く使えない人がいたり、スマートフォンの普及により標準化した業務が出てきたりと、技術面だけでも目まぐるしい変化があります。全く同じ研修を何年も続けていると現場のニーズと合わず、かえって業務に支障をきたすこともあり得るのです。 2つ目は、研修内容が退屈なものにならないようにする、という点です。 3つ目は、新入社員にはビジネス、あるいは業務知識が全くないということを、我々が理解するということです。学生時代にビジネスや業務についての知識を学ぶという機会は、ほぼありません。無知であることは当然です。知らないということを当然だとこちらが理解しておかないと、なぜこんなことも知らないのかとイライラしてしまいます。無知であるからこそ分かりやすいテキストを用意し、無知で居続けないために指導をすることを頭に入れておきましょう。 新入社員研修は、新しい人材を会社の財産にする第一歩です。社会人にとっては常識でも、新入社員にとっては新しい知識、常識であることがほとんどです。そのため、誰にでも分かりやすいテキストを作る、または選ぶ。講師は丁寧かつ分かりやすく指導するといった、育てるという気持ちが大切です。また単に教えるだけでなく、現場で役に立つ人材にすること、会社のこれからを担う人材にすることを念頭に研修を行いましょう。
当然ですが、研修を実施する会場が必要になります。大原則はなによりもまず、なるべく早く会場を押さえる、ということです。会場の種類は自社内、不動産会社の物件、民間の研修室などがあります。
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【研修内容の選定】
会場を無事、確保したら、次は研修の内容の選定になります。各部署によって求められる能力は異なりますが、ビジネスマナーや報連相などの基礎を始め、近年ではエクセルやワードなどを扱えることが求められます。
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【講師の選定】
研修内容が決まったら、その研修を行える講師を選定します。社内の人材で賄えるのか、外部の講師に依頼を出すのかを決めましょう。
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【テキスト・備品の用意】
研修に必要なテキストを用意しましょう。またグループワークやロールプレイを行う場合は、実施に必要な備品を用意しましょう。外部の講師に依頼を出す場合は、テキストや備品について相談しておくと良いでしょう。
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【最終チェック】
上記全ての準備が終わったら、改めて確認を行いましょう。会場は研修予定日に押さえられているか、テキストは足りているか、隈なくチェックを行ってください。
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気を付けるべきこと・コツ
毎年研修内容の見直しを行う
研修内容が退屈なものにならないようにする
社会人の基礎部分だけでも教えることが山ほどありますが、これをそのまま座学でやろうとすると退屈な時間が続いてしまいます。退屈だと感じると頭に入らず、研修を行う意味を失ってしまいます。
そんな退屈さを払拭するためにテキストを工夫したり、ゲームを交えたりしてみましょう。特にグループワークやロールプレイなどは、新入社員同士の士気を高める効果も併せ持っています。ぜひ実施してみてください。
新入社員はビジネスや業務の知識が全くないことを理解する
お客さま扱いはNG、しかし分かりやすい指導を
社会人としての基礎を叩き込み、業務に取り掛かる士気を上げ、現場で活躍できる人材にする。そういった研修になるよう、準備を進めてください。
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