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OJT研修の目的とは?研修のやり方やポイント&意識すべき注意点
2017年10月13日
OJT研修を成功させるためには、ポイントを意識した研修が必要です。「あまり良い成果が出せていない」と思う方は今回紹介するOJT研修の5つのポイントを意識してみましょう。また、「研修者のやる気がなくなる原因」や「話を聞いてもらえない理由」など、OJT研修で起こりがちな失敗・注意点もあわせて紹介します。
OJTとは
OJTはOn the Job Trainingの略称です。その名の通り、仕事の中で行うトレーニングを意味します。OJTが最もよく使用されるのは新人育成時です。新人の実務知識は、ほとんどが仕事をしながら教えられるOJT研修がメインとなります。そのため、OJT研修が成功するかどうかで、社員の質が左右されます。
OJT研修の目的は3つ
OJT研修の目的は3つに分けられます。
・企業理解を深め今後の仕事への意欲を育成する
・仕事の進め方を覚えさせる(即戦力を育成する)
・ビジネスマナー・コミュニケーション力を身につけさせる
OJT研修は実務に直結するスキルだけでなく、ホウレンソウやコミュニケーション力などのビジネスマナーを身につけさせる場でもあります。また教育の仕方によっては企業理解を深めさせ、今後の目標や意欲を新人に持たせることも可能です。OJT研修で教えることは、今後の仕事・職場を左右していく重要なスキル。大切に育ててあげましょう。
OJT研修実施の基本フロー
OJT実施の基本フローを紹介します。
新卒なのか、中途なのかなど、育成する人材のレベルを知り、ムダのない研修を受けさせることが大切です。まずは対象者のレベルを把握して、OJTの計画を立てましょう。
指導員が対象者にマッチするかどうかも重要です。お互いの相性が悪かったり、世代ギャップがあったりすると、コミュニケーションが円滑にできず、OJTが失敗する場合もあります。
指導者が決定したら、OJTをどのように進めていくか、対象者と目的・計画を共有してからOJTを実施していきます。OJTを実施する中で、評価を伝えてモチベーションを保たせましょう。指導者は対象者が委縮したり、緊張したりしないように積極的にコミュニケーションをとる配慮も必要です。
PDCAサイクルを意識!
研修中に都度個別面談を行い、評価を伝えて、どこまで達成しているのか、目的までどのようにすれば良いのかなどの軌道修正も入れると効率よく進められます。PDCAサイクルを意識して行い、OJT効果を高めるころも重要です。
OJT研修を成功させる5つのポイント
OJT研修を成功させるための5つのポイントを紹介します。
1、担当の指導員を決めるとともに、職場全体で育成する意識が大切
何かあったらまず誰に相談すれば良いのかを明確にするため、指導員をつけることはOJT研修の重要なステップです。しかし、一人の社員に全て任せっきりだと負担が大きいだけでなく、教える知識にも偏りが生まれる恐れがあります。「新人育成は担当の指導員に任せれば良い」という考えではなく、職場全体で育成していくという意識が大切です。
2、目標を決めて、逆算して育成計画を立てておく
どのような手順でどうやって育成していくのか、計画を立てることで、教える側も教えられる側もゴールを意識して取り組めます。目的にどこまで近づいているのか、何が必要かなどをその都度対話をして共有していくことで、苦手分野も明確になり、効率的な育成が可能です。目標は長期的なものと短期的なものを作り、何ができるようになったのか、何が必要なのかを明確にできるように計画を立てます。
3、実務だけでなく、考え方も育成する
今後自発的に業務を取り組んでいく上で考え方は重要な軸になります。実務だけでなく、考え方を教えていくこともOJT研修の大切な役割です。
4、繰り返し聞きやすい・質問しやすい環境づくり
繰り返し聞きやすい環境づくりもOJTでは大切なポイントです。わからなかったらすぐに相談できるなど、新人が職場に馴染みやすい環境こそ、若手が育つ近道。「職場に馴染めなかった」ということが、新人が早期離職を考える一因でもあります。教えることだけにフォーカスせず、環境にも注意しましょう。
5、適切なフィードバックを行う
指導者からの適切なフィードバックは、対象者に気づきを与え成長させるための要素になります。
フィードバックで意識する点
・話を聞く
・対象者の成長や努力に気がつき、評価する
・褒める
・失敗をしたら注意する
ミスを正しく修正し、努力や成長を認め、評価をすることで、対象者のやる気を高め、業務の取り組みも改善させられます。
OJT研修の注意点・起こりがちな失敗
万全に準備をしたはずなのに、いざOJTを始めるとうまくいかない…。ということは、実はOJTではよくあるケースです。どのようなケースで失敗してしまったのかを、OJTでの注意点とともに紹介します。
対象者抜きのプランニングで成長意欲低下
OJTの計画に対象者がかかわっておらず、教わるだけという、完全受け身となってしまった場合、対象者の自発的な成長を妨げる場合があります。OJTは、研修を通して、対象者が、今後どのように活躍していきたいのか、目標・目的を考える期間でもあります。そして、対象者の目標づくりをともに行い、OJTに反映させることも指導者の役割です。対象者の意見も反映させたOJTを行いましょう。
指導を聞いてもらえない場合は、説明不足
指導を聞いてもらえないことは、今まで独自に学んだ知識があるなど、ある程度知識や経験がある対象者に起こりやすい現象です。対象者は今まで確立した方法があり、新たな方法に「なぜ変える必要があるのか?」「今のままでも効率よくできる」と思い、指導を受け入れにくい場合もあります。
この場合、きちんと「なぜ必要なのか」という、根拠を明確にして説明してあげましょう。ただし、対象者の考えを一方的に否定してしまってはいけません。対象者の考えが実務にもいかせると考えたら、導入を検討することも良いでしょう。お互いの意思をくみ取るための、対話・意識のすり合わせが重要です。
フォローアップができていないと対象者の自身喪失に
新しいことを身につけるためには、失敗は避けて通れません。また、失敗が続くと、「この仕事は向いていない」という意識の低下や、「また失敗してしまわないか」という思考にとらわれて、冷静に対応ができなくなる危険もあります。何かミスが起こっても最後まで対処して、次につなげられるように、フォローアップをする体制が必要です。
対象者のモチベーションが低下する、その他の理由
対象者のモチベーションが低下している場合は以下のことも考えられます。
・褒めることが少ない
・研修ばかりで実践の場がない
・指導員の質にバラつきがある
これからOJTに取り組む場合も、既にOJTに取り組んでいる場合も、一度確認して、失敗するケースにあてはまらないようにしましょう。
おわりに
OJT研修は、社員の質を高めるための重要なもの。マネジメントに成功したら、組織にとって変えがたい人材として成長をしてくれるでしょう。しかし、やり方を間違えると、モチベーション低下、成長を妨げ、早期退職となる危険もあります。今回紹介したポイント・失敗ケースなどを参考にして、OJT研修を成功させてください。
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