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RJP(Realistic-Job-Preview)とは?仕事のミスマッチを防ぐ採用理論の効果
2015年10月27日
雇用のミスマッチ(企業と求職者の間のニーズの不一致)は、どの企業にとっても頭の痛い問題です。雇用のミスマッチが起きた場合、「社員の入社後の能力向上がうまくいかない」「モチベーションが上がらない」などの弊害が生じ、早期離職してしまうケースも少なくありません。採用活動のために費やしたコストや時間が無駄になるだけでなく、早期離職者を出すことによって組織の士気を低下させてしまいます。
最近は採用理論「RJP(Realistic Job Preview)」によって雇用のミスマッチを防止しようとする動きが見られます。今回はRJPとは何か、及びRJP導入による効果についてご紹介します。
RJP(Realistic Job Preview)とは
「RJP」(Realistic Job Preview)とは、現実的な仕事情報の事前開示のことです。米国の産業心理学者ジョン・ワナウスによって提唱されました。RJPでは社風・仕事内容・職場環境などについて、応募者に良い面だけでなく悪い面も開示することによって、企業と応募者が互いに適合性を見極めて「選び合う」ことができます。
従来の採用では、採用広告で自社の良いイメージを前面に出し、大勢集まった応募者の中から採用者を選抜していましたが、採用者が入社前に抱くイメージと入社後の会社との間にギャップによって雇用のミスマッチが起きていました。
RJPの特徴は優秀な人材の獲得よりも人材の定着に主眼を置いている点です。RJPによる採用では、求職者は企業の開示情報をもとに応募の意思決定を行い、企業は絞り込まれた応募者の中から選抜するため、価値観の合う人材の確保及び雇用のミスマッチ防止の効果が期待できるとされます。
従来の採用では、採用広告で自社の良いイメージを前面に出し、大勢集まった応募者の中から採用者を選抜していましたが、採用者が入社前に抱くイメージと入社後の会社との間にギャップによって雇用のミスマッチが起きていました。
RJPの特徴は優秀な人材の獲得よりも人材の定着に主眼を置いている点です。RJPによる採用では、求職者は企業の開示情報をもとに応募の意思決定を行い、企業は絞り込まれた応募者の中から選抜するため、価値観の合う人材の確保及び雇用のミスマッチ防止の効果が期待できるとされます。
RJPの効果
RJPによる求職者への心理的効果として、以下の4つが挙げられます。
【1】セルフスクリーニング効果
十分な情報を得た上で自己選択・決定ができる。
【2】コミットメント効果
悪い情報もありのままに伝えているため、企業に対する共感や信頼感を高めるとともに、困難であってもその仕事に挑戦したい、という入社欲求感を高める。
【3】ワクチン効果
職場・仕事に対する過剰な期待を緩和し、入社後の失望感を抑える。
【4】役割明確化効果
企業が求職者に対して何を期待しているかが明確であるため、入社後の仕事の満足度やモチベーションの向上につながる。
RJPによる採用を成功させるためのポイント
RJP実施の難しさは、ありのままの会社情報を応募者に伝えることにあります。
自社の強み・弱み、特徴を応募者に伝える際、自社内の検討だけでは先入観にとらわれてしまい、応募者の視点を無視した開示情報になってしまうことがあるため、第三者による検討やアドバイスを受けると良いでしょう。
先入観を排除する方法として、「ここ数年の間に離職した社員の退職理由を探る」「在籍中の社員にヒアリングを実施する」なども有効です。
情報を「どこまでリアルに伝えるべきか」も難しい問題です。情報発信は採用広告が中心となるため、対話ができないばかりではなく、字数の制限などで十分な情報を提供できないこともあります。短い文章の中で的確にメッセージが伝わるよう、表現方法については十分に検討してください。
また、メッセージを伝えるタイミングも重要なポイントです。認知度の低い企業が悪い情報ばかりを最初に伝えると逆効果になってしまいます。情報の種類や内容の細かさなど、どの採用ステップでどのようなメッセージを伝えるのか、事前に決めておくことが重要です。
おわりに
今回は雇用のミスマッチを防ぐための採用理論RJPについてご紹介しました。RJPを導入する際は採用方法の変更が生じますが、RJPの効果的な運用によって雇用のミスマッチを防ぎ、離職率低下につながる可能性もあります。社員の定着率に悩む採用担当者の方はRJPの導入をご検討ください。
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