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採用面接における面接官の3つの心得とは?質問例やコツも紹介

2017年10月16日

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採用面接における面接官の3つの心得とは?質問例やコツも紹介
採用面接をする面接官には、自らの役割の認識とともに、面接スキルが求められます。面接官はどのような点を心得ておけばいいのでしょうか。本記事では、採用面接における面接官の3つの心得や役割、面接の流れや質問例とその意図も含めてご紹介します。

採用面接での面接官の役割とは

はじめに面接官に求められる役割を解説します。面接官の仕事は選考や質問だけではありません。大きく分けると3つの役割があります。
  • ・候補者の評価・選考
  • ・ミスマッチの防止
  • ・入社意欲の喚起


候補者の評価・選考

面接での対話を通して、候補者の評価と選考を行います。面接官も人間ですから難しいことではありますが、その評価はできるだけ主観を排除して行わなければなりません。
明確に定められた評価基準に沿って、客観的な評価に努めましょう。履歴書や職務経歴書だけでは見えない部分を候補者との対話の中で見極めていくのです。

ミスマッチの防止

採用する社員に求人内容をより詳しく理解してもらうことで、入社後のミスマッチを防止できます。面接では、企業情報や求人内容、候補者が応募しているポジションについての説明も詳しく行いましょう。求人案内やホームページでは伝えきれない要素はたくさんあるはずです。また、そのときその求人が出されている背景を伝えることもあるでしょう。

入社意欲の喚起

面接官は、企業の広報の役割も担っています。候補者に直接の口頭で自社の魅力を伝える機会は、採用活動の中でそれほど多くはありません。面接の機会を最大限に使って、自社をアピールし、候補者の入社意欲を高めることが期待されます。
もちろん面接の段階では、採用の可否が決まっていないこともあるでしょう。しかし、面接時で企業の良さを見せていなければ、選考途中の離脱、内定を出しても辞退される可能性があります。

面接官の3つの心得

面接官の3つの心得
ここで、面接官の3つの心得についてご説明します。
  • ・企業の顔という自覚を持つ
  • ・面接前に書類にしっかり目を通す
  • ・素を出せる雰囲気づくりと聞き出し


企業の顔という自覚を持つ

面接の内容や面接官の印象が、候補者の途中離脱や内定辞退の要因になることは少なくありません。口コミ情報サイトでは、面接の状況をシェアする投稿も多いです。そのため、面接官の面接時の対応は、企業の評判にも大きな影響を与えます。

面接官は企業の顔(代表)、また、社会人の一先輩としてビジネスマナーに沿い、候補者を敬う対応が求められます。

面接前に書類にしっかり目を通す

面接を行う前に、的確な質問ができるよう、可能な限りの候補者の情報に目を通しておきましょう。すでに提出済みの履歴書や職務経歴書を読んでいるか否かは、質疑応答にも大きな影響を与えます。提出書類を含めて、それまで候補者から得られた情報には、ひととおり目を通した上で、質問を整理しておきましょう。

書類に目を通していないことは、面接でのやり取りの中で候補者にも伝わるものです。そうなると面接官や企業に対して良くないイメージを持たれてしまう可能性もあります。「ぜひ、うちの会社に迎えたい」と言っても、その熱意も伝わりにくいでしょう。

素を出せる雰囲気づくりと聞き出し

面接という限られた時間と緊張の中で、素の自分を出すことは難しいものです。そのため面接官は、できる限り求職者がリラックスしやすい雰囲気づくりを心掛けます。

回りくどい聞き方を避け、わかりやすく答えやすい質問をしましょう。その他にも、どうすれば場の雰囲気がほぐれるのかを研究し、取り入れていきます。評価につなげるべき要素は、あらかじめ決められた方針に従って聞き出す必要がありますが、その聞き出しのスキルを磨くのも有効です。

採用面接の大まかな流れ

挨拶をして、面接のはじめは、場をほぐすためのやり取りを行うことが多いです。そして質疑応答の序盤では、自己紹介や自己PR、志望動機などを聞きます。中盤に入ると、転職理由、経験や実績、スキルを確認する質問をします。終盤では、伝えておくべき説明をして、候補者からの質問がないかを聞くことが多いです。

採用面接での質問例

採用面接での質問例
では、前項の流れ「序盤」「中盤」「終盤」に分けて、一般的な質問の例を紹介します。どのようなことを見極めるための質問なのかも併せて参考にしてください。

序盤

はじめの挨拶も忘れずに行います。
「今日は来ていただきありがとうございます。採用担当の〇〇と申します」

そして場をほぐすための雑談です。合否に直接関係するような質問はしません。話題のニュースや天気の話などでもいいでしょう。
「ここまで迷わずにこられましたか?」
「今日はお仕事がお休みだったのですか?」

質疑応答に入り、序盤は定番質問から進めていきます。候補者の多くが事前に考えてきていると考えられる質問です。答えやすくもあり、質疑応答に慣れてもらうことができます。
「自己紹介をお願いします」
「自己PRをしてください」
「志望動機を聞かせてください」

候補者の回答を踏まえながら、そのあと深堀りした質問につなげることも多いです。

中盤

中盤では、やや突っ込んだ質問をしていきます。

自社でも同じ理由での離職が起こる可能性を見極めます。
「転職理由を教えてください」
「なぜ、退職しようと考えたのですか?」

履歴書や経歴書に書かれていることとの整合性を確かめます。その上で、評価基準に則って実績や経験を評価しましょう。回答の論理性や説明力、話し方なども見えてくるでしょう。
「〇社でどのような業務をされていたのですか?」
「どのようなことを意識して仕事を進めていますか?」
「今までの失敗エピソードを聞かせてください」
「印象に残っている成功体験を聞かせてください」
「将来、どのようなキャリアを築いていきたいですか?」

選考の役割を意識すると、候補者の良くないポイントを探しがちかもしれません。ぜひ、候補者の良い点を探し出すという視点も忘れないようにしてください。

終盤

質問を終えたら、企業情報や求人内容、職種についてホームページや求人案内で伝えきれていない部分をしっかり伝えていきます。ミスマッチを防ぐためにも、欠かせません。

伝達が済んだら、候補者側に疑問や不安が残っていないかを確認しましょう。
「〇〇さん(候補者)のほうで何か補足したいことがあればどうぞ」
「弊社に入社することになったら、何か不安なことはありませんか?」
「何か質問はありますか?」


面接官が注意すべきタブー質問

面接は、候補者について履歴書や経歴書では見えないところまで詳しく聞ける機会です。しかし、何を聞いても構わないというわけではありません。

宗教、思想、本籍地や家族、結婚や出産、生活環境についての質問は、法律で禁止されています。人権や個人のプライバシーの侵害、性差別につながるような質問は避けましょう。個人を尊重し敬う意識を持って臨むことが大切です。

人権を無視する企業、法律違反をする企業として、口コミで良くない情報が広がる恐れがあります。企業の信用性が失われ、将来的な採用にも影響が及ぶ可能性も出てくるのです。この点についても、事前に採用メンバー全員で確認し、共通認識を持つようにしましょう。

面接官の質問態度は企業のイメージ、候補者の入社意欲に影響を与えます

面接官には、選考や評価だけでなく、ミスマッチの防止や入社意欲を喚起する役割があります。明確な評価基準のもと、客観的に評価することが大切です。人権侵害や性差別になるような質問は避けるよう、事前に意識合わせをしておくことをおすすめします。企業の代表という自覚を強く持ち、お互いにとって有意義な時間となるよう努めましょう。
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