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◆第76号◆「飛込み訪問は迷惑訪問? 」 ~「営業革新の急所」 ナマの営業の知恵をお届けします~
2015年07月24日
こんにちは。
第76号の営業革新の急所です。
さて、今回は飛込み訪問をテーマにしました。
なぜかというと、前回の新卒の新入社員による飛込み訪問を
取り上げたところ、けっこう反響があったからです。
それも賛否両論の反響が。
特に「否定」の意見からうかがい知れるのは、
飛込み訪問をされて不愉快な経験をしたことが多いようだ、
ということです。
そうなんです。
世の中の飛込み訪問は、多かれ少なかれ、
迷惑を振りまいているケースが多いようですね。
私は営業マンを相手にする商売なので、よ~く知ってますよ。
■ よくある?飛び込み訪問のイメージ
求人広告業などは、以前に比べて飛び込み訪問を減らして
電話によるアプローチを増やしているそうです。
なぜかというと、もちろん飛び込みによる開拓率が減っているから。
逆に言うと、世の中に飛び込みを嫌がる方が増えているということ。
そもそも飛込み訪問と言うのは、
■見ず知らずの企業、人々に対して
■仕事中にいきなり訪問する
のに、当社の商品やサービスを理解いただくために、
■一方的に何かを説明し
■身勝手な要望(会ってくれ、名前教えてくれ、興味あるかなど)
を突きつけ
■断られても「じゃパンフレット見てください」とか言いつつ
■粘って粘ってなんとか突破口を見つけようとする
なんていう営業を行う人もいるようです。
・・・例えばこんな感じです。
■ 相手をイラつかせてしまっている飛込み営業
出演:営業マンA君
応対に出た社員Bさん
A:「私、株式会社○△社のAと申します。
今日は~についてご説明させていただきたくお伺いいたしました。
ご担当者様いらっしゃいますか?」
意欲満々の営業マン、A君の飛込み訪問です。
応対に出てくださったBさんは
B:『お約束いただかないとお通しできないので・・・』
と言いつつ、目線から少しイラついていることがうかがい知れます。
なんでイラついているのか知るために、
ちょっとBさんの心を覗いてみましょう。
B:(いきなり来て、「説明させて欲しい」はずうずうしいだろ。
なんでお前の都合で貴重な時間を割かなきゃならんのだ!)
そうか。
いきなり来て「説明させて欲しい」はあまりにも自己中心的ですよね。
当然の反応です。
しかし次にA君は・・・・
A:「あ、そうですよね。じゃご担当者のお名前を教えていただけませんか?
あとでお電話さしあげてから伺いますので^^
(印象をよくしたつもりの笑顔)」
う~ん、A君はBさんの表情に気づいていないのでしょうか。
そういう応酬だとまず成功しないんですけどね。
次はBさんの反応と心の中です。
B:(こいつなんでヘラヘラ笑ってるんだ。
なんでおまえに担当者の名前を教えないといかんの?
ホント腹立つ!飛び込みは迷惑以外の何モノでもない!)
『いや、それも当然できませんからっ!(ムッとしてオフィスに帰る)』
これで飛び込みは大失敗です。
失敗どころか、飛込み訪問を毛嫌いする方をまた一人作ってしまいました。
A君はすごすごと帰りながら、
Aの心:(くそー。でも先輩が飛び込みは量で勝負だ!と言っていたし、
とにかくガンバルしかないな。
次行こう!次!!)
かくして、A君は社会に迷惑を振りまくことになるのです。
■ 相手の心理を踏まえ飛び込もう
しかし、こうなったのは、A君の無神経さが原因ではありません。
彼は対人感受性だって人並みにあるのです。
A君はBさんの反応に傷つきながら、
それでも一生懸命飛び込んでいることでしょう。
でもやがて足が疲れるだけでなく、気力も尽きてしまい、
公園のベンチでうつむきながら転職を考えるかもしれません。
そうなったとしたらA君があまりにも気の毒です。
或いは、やがて自分なりに工夫をして、少しは相手のイラつきを
引き起こさない訪問の仕方を覚えるかもしれません。
しかし、例えば「飛込み訪問で商談に持ち込んで説得しよう」とか
「なんとか断り文句に応酬しよう」と考えている限り、
たいていの工夫は意味が無いでしょう。
飛込み訪問では相手を
イラッ!
とさせたら、まず失敗します。
だから用件を伝えるところから工夫をしないといけないのです。
つまり、A君が失敗している原因は、A君やA君を指導している人が
上手くいく飛込み訪問のやり方を知らないからです。
あ、でももう2400文字を超えてしまいました。
ということで、このテーマは次回に譲りますね。
了
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(文責:株式会社ジェイック 実戦型営業コンサルタント 林 丈司)
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